全自動のクラウド型会計ソフト「freee」は、
元Googleの人が立ち上げたベンチャー企業のサービスで注目を浴びています。
個人なら980円/月、法人なら1,980円/月の料金で3ユーザーまで利用でき、
その価格の安さも魅了ですが、
なによりも、銀行やクレジットカードを登録するだけで、
自動で会計帳簿が作成できるため、
簿記の知識がなくても簡単に会計ができるというのが最大のポイントです。
確かに、これまでの会計ソフトに、
銀行やクレジットカードの情報をそのまま取り込めるものはなく、
誰かが会計ソフトに入力作業を行うのが一般的であったと思います。
さて、このfreee、なぜ税理士の敵なのでしょうか?
私は、税理士の敵とはならないと考えています。
関与先さんから通帳のコピーや請求書・領収書を預かり、
記帳を代行する税理士事務所からすると、脅威のソフトだと思います。
しかし、税理士の仕事は記帳代行が本業ではありません。
世の中には記帳代行を専門にする会社もありますし、
記帳代行=税理士の仕事というわけではありません。
税理士=会計の入力をしてくれる人と思われているかもしれません。
入力屋さんと思われているとすると情けない限りです。
入力してもらうために顧問料を払っている人がいるのなら、
税理士事務所でなく、他の代行会社の方が安いです!
税理士からすれば入力、つまり記帳代行業務は作業であり、
これまで税理士に依頼していた中小企業がfreeeを使うことで、
税理士自身の仕事も効率化され、
本来の業務に専念できるようになると思っています。
入力したデータを活かすことこそ税理士の本業=腕の見せ所です。
とはいうものの、自分自身がfreeeを使いこなせなければ、
推薦することはできません。
そこで、認定アドバイザーになり、
このソフトを使ってみようと思います。
使いやすい所、使いにくい所、
色々でてくると思いますが、随時、ご報告いたします。
現時点で、預金のデータを取り込む機能だけでも、
かなりの効率化を図れると確信しています。
このソフトが「税理士キラー」「税理士の敵」であるのならば、
そのうち、私の事務所もなくなるでしょう…
しかし、来年も再来年も町田で税理士をしていると思います。
なぜなら、私の事務所は記帳代行がメインではないから…
できれば、会計知識が全くない方の相談を受けた時に、
「freeeがあれば大丈夫!」と提案できるようになりたいと思います。
というわけでfreee株式会社さん、頑張ってください!