なぜ“弥生会計”?

会計システム

税理士が使うシステムは、大きく分けると「会計用」と「申告用」に分かれます。
「申告用」は税理士向けのシステムだとすると、
一般の方が使うのは「会計用」ということになります。
そして「会計用」でメジャーな会社は

  • TKC
  • ミロク情報サービス(MJS)
  • 日本デジタル研究所(JDL):
  • オービックビジネスコンサルタント(OBC)
  • EPSON
  • PCA
  • 弥生
  • ソリマチ
  • 大塚商会

などでしょうか。
一般的にはOBCの「勘定奉行」・弥生の「弥生会計」・EPSONの「財務応援」
を目にする機会が多いと思います。
税理士業界でいえば、たぶん、TKCを利用している税理士が多いのではないでしょうか?
当事務所はというと、JDLと弥生を併用しています。

何を買えばいい?

いままで、会計を税理士にまかせっきりにしていたお客さまが、
自ら会計をする際、「何を買えばいい?」と尋ねてきます。

「何でもいいですよ…」

使い方さえわかれば、何でもいいんです。
フリーソフトでもいいです。
ただ、「弥生にしてくれれば助かります」と言います。
なぜなら、当事務所で弥生を使っているから…

なぜ弥生を使っているか?

弥生を導入する理由は、価格が「安い」から!
これが最大の理由ではないでしょうか?
会計の機能や入力スピードから見ると、弥生会計は「最良」とはいえません。
ただ「安い」!だから、よく売れているし手が出しやすい!
そうすると、お客さまにも勧めやすいのです。

すべて税理士に任せているお客さま

毎月、請求書や領収書を税理士に渡し、すべてを税理士に任せているから安心?
本当ですか?
会計処理は完璧でしょう。
しかし、大切なことを忘れています。
もし、その税理士がいなくなったらどうなりますか?
税理士に預けている資料やデータがなければ大変なことになります。
資料やデータを返せてもらえたとしても、
任せていた税理士が、税理士向けの会計システムを使っていれば、
すぐに利用できず困りませんか?
 ※「文書の保存期間」も参考に!

弥生を使う理由

当事務所は、全てを任せてくれるお客さまの会計には、
(税理士向けの特殊な)弥生会計を使っています。
正直な所、入力画面は使いづらいです。
関与先のデータ管理も(他に比べると)大変です。
でも、使います。

  • 私に万が一のことがあっても、すぐにお客さまに返せるから…
  • 「安い」ので、他の税理士のところにデータを持っていけば、その税理士が対応できるから…
  • いつかは、税理士に頼らず、自ら会計をできるようになってもらいたいから!

もちろん、当事務所もランニングコストが安くて助かる!という理由もあります。

税理士向けのシステムには、色々な機能がついていて、
お客さまに提示する資料には困りません(弥生は、困ります…)、
アウトプットの見た目も綺麗です。
お金を払えば(高機能システムに変えれば)楽になります。
(ランニングコストが高くなれば顧問料を高くするだけです…)

しかし、税理士は他人の財布の中身を見せてもらい、
長期に渡ってお付き合いさせていただく士業です。
信頼関係がなければ財布の中身を見せられませんよね?
信頼されているからこそ、
自分に何かあった時でも対処できるようにしておきたいのです!

税理士法人ではない個人の事務所である限り、
お客さまのリスクを考えて弥生を使う意味は大きいと考えています。
そこに、弥生を使う理由があるのです!

さいごに

弥生株式会社の回し者ではありません。
弥生株式会社にライセンス料を支払うことはあっても、何ももらっていません。
お客さまが、どうしも「勘定奉行」を使いたいのであれば、
当事務所にも勘定奉行を導入しますし、
TKCでやって欲しいと言うのであれば、TKCに加入いたします。
念のため…